レポート「第5回 クラウドサービス認定プログラム認定式」

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一般社団法人 クラウドサービス推進機構(CSPA)は、中小企業の経営を支える基盤として、良質なクラウドアプリケーションサービスのビジネス活用を推進するために、クラウドサービスを審査、認定する「クラウドサービス認定プログラム」を運営しています。このたび第5回を公募、3サービスを認定しその認定式を11月2日にメルパルク東京で執り行いました。

今回も、中小企業に役に立つ、安全、安心して持続的にビジネスで活用できるサービスが認定されました。今回認定された3つのサービスを含め、第5回までで34のサービスが認定されたことになります。

認定式前半の主催者、来賓、審査委員長のコメントを写真と共に紹介します。 

 

・主催者挨拶:CSPA理事長松島桂樹

クラウドサービスの動向、中小企業の動向も把握できてきた

「今回は3つのサービスを認定したが、今回の認定でクラウドサービスの動向や中小企業の動向も把握できたと感じている。オンプレミスとクラウドサービスの違いを今までは比較してきたが、今はクラウドだからこそできるということが現場で進んでいる。ツールを使って何が出来るか、やりたいことをどのようにクラウドサービスを活用して結びつけることが大事かということがわかってきている。

さらに事業承継により新しい経営者が生まれ、そういった経営者を中心に、クラウドサービスを使って新しいビジネスが生まれるようになった。この流れを来年、再来年と繋げ、さらに新しい発見が出来るように期待したい。」

 

・来賓祝辞1 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会会長 澁谷裕以氏

共通EDIを含め、中小企業の課題、解決を一緒に進めていきたい

「中小企業のIT活用を支援するという意味で、このような活動を行っていることに敬意を表したい。昨年度より共通EDIの取り組みが始まり、商品の流れとお金の流れがドッキングするなど画期的な流れがきている。共有EDIの一般的な認知度が高まってきていないのは残念であるが、本日受賞の企業を含めて参加の皆様もこういった新しい動きが出ていることを視野に入れて頂き、中小企業の課題解決を一緒に進めていければと考えている」  

・来賓祝辞2 株式会社インフォマート 専務取締役兼開発本部長 長浜 修氏

クラウドの認知、認識は高まった。

クラウドサービスは、セキュリティ面の指摘などで、採用がされないというケースが以前は多かった。しかし、現在はそういったことはなくなってきている。今回表彰された企業とは競合することもあるとは思うが、協業できるところがあれば積極的に連携していきたい」

 

・講評 クラウド認定サービス審査委員長 CSPA副理事長 高島利尚

国の施策に沿ったサービスがあった。遅れが目立つ中小企業のIT化を一緒に解決できるように推進したい

「今年度認定されたサービスは、国が推進している中小企業支援策の共通EDI・事業承継などメインテーマに相当するサービスであった。また、デジタルトランスフォーメーションに向けて、国も積極的にプロジェクトを進めているが、その動きにプラスになるようなサービスではないかと考えている。

しかし、中小企業のIT化はまだ遅れている。実際にビジネスで活用できているという企業は10%にも満たないのではないか。しかし、少し丁寧に支援をしていくことで、IT化に取り組む企業は増えてきているのも確かである。中小企業が使いたい・使えるという点をより強調して、全体の1/3程度の中小企業が活用したいと言えるようにしていきたい。

今回せっかくこういった素晴らしいサービスを認定することが出来たので、中小企業に使ってもらえるように、協働、協調しながら進めていきたいと考えている。」

・認定証および楯の授与式。

認定式後半には松島理事長より、認定サービス提供各社に認定証及び盾の授与がされました。

今回は、AppsME(日本オプロ株式会社)、MOS Lite(株式会社アクロスソリューションズ)、事業承継税制リスク管理ソリューション(株式会社EnMan Corporation)の3つのサービスが表彰されました。

(写真は、左上:日本オプロ株式会社 取締役 セールスコンサルティング部 部長 安川貴英氏、右上:株式会社アクロスソリューションズ 代表取締役 野村充史氏、左下:株式会社EnMan Corporation代表取締役社長 今泉 勝雄氏)

表彰を受けて各社より受賞の喜びと、今後の意気込みがコメントされました。

「今回認定頂いたAppsMEだけでなく、OPROARTSも他のシステムとの連携が強みである。今後も新しい価値を提供し続けたい。」(日本オプロ:安川貴英氏)

「弊社のオンプレミスで蓄積されたニーズ、ノウハウをMOS Liteは搭載している。今後もユーザーのニーズに応えられるようにしていく。」(アクロスソリューションズ:野村充史氏)

「社名はユーザーのビジネスが円満に成就するようにと名付けた。今後はプロジェクトマネジメント支援、製造業のIoTコンサルなどのクラウドサービス化に取り組み、来年もこの場に立ちたい」(EnMan Corporation:今泉 勝雄氏)

式典終了後は、懇親会が開催され参加者同士の懇親を深め、情報交換などが積極的に行われました。

一般社団法人 クラウドサービス推進機構では、今後も「クラウドサービス認定プログラム」を継続していきます。

第6回は2019年5月(予定)より募集を開始する予定です。

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