(*※松島れたあテレパネ版)「日本に中小企業は必要だ」ー005

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では、次にパネラーの田中さんから、支援のあり方について、支援専門家の
経験からご報告願います。
 
田中さん
最初に、中小企業を以下の4つのタイプに分けてみたいと思います。各タイプのイメージや特性等は添付ファイルの図をご覧ください。
https://service.secure-folder.jp/public/3yD8wAKREAAAIgA
 
1.成長志向型(スタートアップ、ベンチャー企業)
2.安定志向型(成熟企業)
3.志向性惑い型(低迷企業)
4.志向諦め型(消滅・撤退企業)
 
一般に多くの人がイメージする、「いわゆる中小企業」は、3、4の企業でしょう。
2の企業群の中から、表彰されるような企業が多数、現れるので、中小企業支援に携わる人は、2、も中小企業に含まれるものと認識されると思います。
近年注目されているスタートアップ企業(①)も、IPOまで辿り着かない、ある段階までは中小企業ですし、状況次第で、3、4、の「いわゆる中小企業」になります。
最も生産性が低く、支援を必要とするのは、3,4の企業でしょう。アトキンソンさんが退出を勧める企業もこちらに該当すると思います。
しかし、退出云々を議論する前に考えたいのは1、2、の企業と、3、4の企業の違いです。
個人的には両者の違いは思考・行動様式の違い(自律or他律、主体的or受動的)ではないかと思っています。
3、4の企業はこれまでの経緯から他律、受動的な思考・行動になってしまっていることが多いです。
3、4の企業にとって、最大のネックは情報アクセスの問題です。
これらの企業に必要な情報を適切な形で届けることと併せて、これらの企業経営者が主体的に意思決定できるような支援が求められていると思います。自分が置かれている状況を知り、適切な情報を適宜得ることができれば、人は誰もが主体的に意思決定をし、行動することが可能です。
 
昨今、海外を中心に医療の現場では「シェアード・ディシジョン・メイキング(協働意思決定)」というものが注目されています。患者は医師から適切に専門的な情報を得て主体的に意思決定に関わります。患者と医師がプロセスを共有し、協働で意思決定をします。退出云々の議論の前にシェアード・ディシジョン・メイキング型支援によって、3,4の企業の潜在力が顕在化される取組みがあってよいのではないかと考えています。